2012年6月29日
今日のゲスト・大熊一也さんは、アルファあなぶきホールで音響の仕事をしている、1級舞台機構調整技能士です。
特定ラジオマイク利用者連盟とは、業務でワイアレスマイクを利用する全国のコンサートホールや放送・劇団関係の団体が所属。 電波の混信を防ぐための調整を行っています。
功績賞は・・・毎年演劇公演を公募して、優れた音響技術者に贈られている栄誉です。

大熊さんが受賞したのは、昨年のかがわ文化芸術祭の閉幕公演「恋するジュリエット」で、複雑に絡み合う音楽やせりふを、素晴らしい音響でお客様を魅了しました。
俳優のワイアレスマイク18本をはじめ、60台ものマイクを駆使。 台本を完璧に頭に入れておくことはもちろん、直前に変更があることもしばしば・・・
本番では台本と舞台進行をみながらの作業となるのですが、それもこんなにフェーダーが一杯あるルミキシングコンソールを間違えることなく操作するなんて神業です!
ワイアレスマイクは俳優の頭に装着するので、汗から守るためにある作業をします。 パンティストッキングを小さく切って、マイクの先端に巻き付け、その上から防水スプレーをかけるのですって! へ~~ですよね、とにかくそんなことろまで、大熊さんは準備するのです。
『音が主張しすぎてはいけませんから、音響の仕事はあくまでも、裏方。 観客の皆さまが、ああいい公演だったと思ってくださることが生きがいです。 そして日進月歩の音響の世界ですから、これからも勉強はかかせませんね』と、語ってくださいました。
大熊さんは、まだまだ若い46才、これからもいい音質で心に残る舞台を届けてください。
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2012年6月26日
月曜日の昼12:30~お送りしている「ラジオで聞く香川菊池寛賞」、今週から第1回受賞作品「花ノ根村合財録」を放送します。
香川菊池寛賞は、高松市出身の菊池寛の業績を顕彰するとともに、郷土文化の向上や文芸創作の奨励を目的として、1966年に創設された。 その記念すべき第1回を受賞したのは、守川慎一郎さんです。

先週は、作者守川さんと、菊池寛記念館館長・藤田さんをむかえて対談番組をお送りしました。
守川さん(本名・日下としのり)は、徳島出身で、小説は高校生の頃から書いていたそうです。 香川大学卒業後、四国新聞社入社。 定年まで仕事では記者として、プライベートでは著作の活動をしていたのです。
まさか受賞するとは思っていなかったので、それも第一回という記念の栄光だったので嬉しかったと語ってくれました。
この物語は、昭和30~40年代にかけての山奥の小さな寒村を舞台に、変わり行く世相を風刺したとてもユーモラスな小説です。 ぜひ聞いてくださいね。
おまけの画像
先週末、八栗寺の菩提樹の花を見に行ってきました。
もう満開を過ぎていたのかしら、枯れている花もあるし、全体に少なくなっていた感じ。
でも、とってもいい香りがします。
お釈迦様がこの菩提樹の下で悟りをひらいたといわれますが、こんないい香りに包まれてお考えになったのね~
帰りは、参道を歩いて下山。
途中、有名なよもぎ餅のお店に立ち寄りました。 すると、「今年は、剪定をした影響で、菩提樹の勢いが衰えて花も少ないのよ~」と教えてくれました。 それで納得!
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2012年6月22日
高松市生まれの楠川富子さん(66歳)は、JICAシニア海外ボランティア活動のため、2006年~2008年 2009年~2012年の2回にわたって、カンボジアで看護管理の指導をしてこられました。
高松赤十字病院を退職してからの一念発起。 それも、広報誌でJICAシニア海外ボランティアのことを知り、即刻決意したそうです。 すぐに英会話を勉強し、健康な体作りのためにジム通い、15キロ体重を落としました。 もう~やる気満々・・・見事選考試験にパスしたのです。

派遣先は、プノンペンの国立小児病院で、看護技術の指導と人材育成でした。
カンボジアの幼児死亡率は日本の30倍なんです! 感染症・奇形・エイズ・テング熱・交通事故などの犠牲になる子供たちが後を絶ちません。 看護技術は未熟、医療器機も不備、疾病の予防概念も無い・・・また貧困のため、病院に連れてきれもらうことすら出来ない子供はたくさんいます。
楠川さんは、命を大切のする看護の取り組みをはじめました。 カンボジアではじめて看護部を立ち上げて、意識改革と技術の向上など看護の質向上を果たしたのです。
その功績を認められて、フンセン首相から表彰、シハモニ国王からゴールドメダルを授与、JICA理事長賞、ヘルシー・ソサエティ賞を受賞したのですからスゴイ、それも60歳過ぎてからですよ~
マダムけんけんとは、クメール語か讃岐弁(語尾が~するけん)をしゃべっていたので、そういうニックネームになったとか! 「この年齢だからこそ出来た経験で、目標を持ち前進することの充実感、わくわく感、また普通の生活のありがたさを教えてくれました。」と、語ってくれました。
現在は、その経験を、看護を学んでいる学生さんに講演というかたちで伝えています。いや^香川の女性は弾けています!!
もう一人のゲストは、東京松の内ホテル総料理長の山口仁八郎さんです。

瀬戸内国際芸術祭<島キッチン>への協力、多くの香川産の食材を丸の内ホテルで賄っていることから、「かがわ21世紀大賞」を受賞しました。
群馬県出身なのに、香川産を重宝してくれるのはなぜか? 最初にであった食材はオリーブでした。 日本でオリーブが栽培さていて、オリーブオイルも生産されていることに驚き!だったそうです。
そういえば、国内3ヶ所でオリーブ植栽を試みたうち成功したのは小豆島だけだった。 それだけ、気候・土壌・風土は素晴らしい所。 だから美味しい食材も豊富にできるのね~と納得。
出演後すぐに豊島へ直行・・・・・豊島へいくと、お母さん達が 『お帰りなさ~ぃ』と迎えてくれるそうです。 今度スタジオに来てくださったら、「帰ってきたんなぁ」と、言わせてください。
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2012年6月15日
今日のゲストは、読み聞かせグループ「伝々虫」の山西朋子さん。
「伝々虫」は、お話しを覚えて語る‘ストーリーテーリング’の会。 定例おはなし会は、第4土曜日に高松市図書館で、幼児向けと小学生向けに実施しています。
“なぜお話しを覚えて語る”のかといえば・・・ストーリーがちゃんと頭の中に入っていることと、子供たちの表情を見ながら語れるからだそうです。

★現在、<村山籌子童話のおはなし会>を開催中
高松市美術館で開催中の、日本における前衛アートの先駆者ともいえる「村山知義の宇宙」の関連イベントです。
妻、籌子さんは高松市出身の童話作家で、夫との共作絵本も展示。知義さんが描いた、貴重な童画原画も多数紹介されて大きな見所となっていますよ~
●夫婦共作絵本のコーナーにて、おはなし会をします。 これからの開催日時・・・会期中の毎日曜日:13:30~14:00 15:00~15:30 ぜひ親子で行って欲しいなぁ
「子供が小さい頃、よ~く絵本を読んでいました」という山西さん、、、スタジオでは『だいこんとごぼう』を語ってくれましたが、私も、子どもに帰った気分で、楽しみました。 籌子さんの童話の世界は、優しくてユーモアがあって、今でも新しい!
ひさしぶりの<御坊町寄席>の報告
数えること、49回・・・高松での定席みたいで、落語ファンにはうれしい限りですね。
スナップ写真を撮ってきました。
講演中に、パチリ撮るなんてマナー違反だけれど、、、こちらを向いてポーズをとってくれた枝鶴師匠、ありがとうございます

学光さんは、本日ネタおろしの落語を一席。 ほのぼのとした雰囲気は健在でいやされましたよ~
最近の著書「めざせ!お笑い福祉士」も、好評発売中です。
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2012年6月11日
今日のゲストは、東日本大震災復興支援の一助にとレシピ本「おもてなし」を自費出版した、大岡慶子さんです。
介護福祉事業所(有)慶の代表取締役で、栄養士さんで、老人福祉と料理分野の達人です。 「おもてなし」は、これまで県や企業などの料理講師として作成したレシピを抜粋してまとめました。
番組の中では、<梅肉サラダ><鰆ののみぞれだれかけ>を紹介してもらいました。 胃袋に優しいメニューというのが特徴でしょうか! 私の年齢層向けですね。
ところで、介護事業所のーオーナーさんでもあるのですが、有料老人ホーム「慶」は日本で一番小さくて、入居者3名とは驚き!

この部屋は、リビング・・・入居者がテレビを見たり、お茶をしながら過ごします。
書道の達人でもあり、趣味も豊富。 家のいたるところに書や絵手紙家、手芸の小物などが飾られて、楽しく明るい雰囲気なんです。 私も、こんな老人ホームで老後は過ごしたいで~す。
普通のお家のようですから、施設へ入居していると、皆さん思っていないのだとか! 経営的には大変だそうですが、大岡さんの老人福祉への情熱があってこそ続けられるのですね。

★「おもてなし」は、一般書店では販売していません。
思い合わせは・・・<慶>まで ℡087-815-8261
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2012年6月4日
先週のゲストは、遍路文化の普及活動をしているNPO法人<遍路とおもてなしのネットワーク>事務長の松岡敬文さん。
道標を作ったり、遍路大使任命、シンポジュームや歩き遍路、世界遺産登録など、様々な活動をしているのです。
松岡さんは、これまでスペインの世界遺産である「コンポステラ巡礼の道」を何回も歩いています。そしてこのたびは、ブラジルの巡礼の道・240キロを踏破してこられました。
(会長を務める会社・イーグルハウスにて・・・紫雲中学の歴史の先生と打ち合わせ中)
★外国の巡礼の道を歩く目的は、いい所を学ぶためでもあるのです。 これまでも、影響を受けて取り組み始めたことがあります。
ソレガ<お遍路 おもてなし隊>による接待木を植樹して育てる・・・という取り組み。
コンポステラ巡礼の道には、実の生る木がいたるところに植えられ、お遍路さんがその果樹を食べて喉の渇きを潤していたそうです。 それを参考にして考えたというわけ、、、出来た果樹をお遍路さんにたべてもらうのです。
植樹はすでにJRの駅でスタートしており、今度は、高校生によるおもてなし隊が誕生。 6月18日には、高松一高の生徒たちが、JR栗林駅や校庭に植樹します。 なんだか、どんどんネットワークが広がっており、楽しくなりそうな予感がします。 皆さんの学校も、協力しませんか!
松岡さ~ん!世界遺産登録達成、また遍路文化の発展のために頑張ってください。
■明日の予告 気ままにラジオ・火曜
聞き語り ちょっと日向の縁側で・・・出演は、高瀬町の大水上神社宮司・宮本寿さん。
戦後初の女性宮司であったお母さんの後を継ぎました。
母親のこと、宮司さんの仕事、氏子総代をまとめるの苦労したこと、などのお話をききました。
社の杜、境内とも広くて、小川も流れているという、とっても気持ちの安らぐ聖域でしたよ~ぜひ聞いてくださいね。
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