2019年7月29日

Moris iha Timor🇹🇱30〜痛まないハートになってた話〜

私のハートは痛みません。

RNC時代、ガラスのハートと言われていた私ですが

もう、あの時の私はここにはいません。

 

 

Bondia~~~

Diak ka las~~??(元気ですかー?)

 

私は元気です。なんとか。

 

 

週末、かなり感情が左右に振れまくって

とてもとてもしんどい事がありました。

 

自分がディレクターをしている番組の収録があったんですが

ロケそのものが大変なわけじゃないんです。

 

「ロケにこぎつける」までが信じられないほどの重労働なんです。

ロケが無事始まる事。それはすなわち「奇跡」を表します。

同時に「任務完了!」を意味します。

それほどに、この国でロケをするのは大変なのです。

たった1日のことなのに、日本で24時間テレビを挟んで12連勤するより俄然疲れました。

 

時系列で話すと、

まず水曜日に、土曜日にロケをする事が決定。

クルーに声を掛けると「OK!! 土曜9時に現地集合ね!!」ともれなく答えます。

みんな割と乗り気です。

ティモールに来たばかりの私だったら

それで安心しきった事でしょう。

 

でも、私はもうそんな生ぬるい気持ちは捨てています。えぇ

それから毎日「土曜日覚えてる?」「9時だよ」と

しつこく、えぇそれはしつこく言い続けました。

 

機材だって、誰かに任せていたら必ず痛い目を見ます。

例(当日になって)「機材庫の鍵がないんだ。

誰かが鍵を持って行ってしまったから開かないんだ」

「カメラが壊れていて使えないんだ」

「メモリーカードがないんだ」

「上司が今日は使っちゃダメって言ったんだ(多分嘘)」

 

なので自分で手配をします。

今回は一眼レフを使いたかったのでその旨をカメラマンに相談したら

「○○がカメラを貸してくれるって言ってたよ!」と。

その○○に掛け合った所「今バッテリーが不具合起こしてて使えないんだ。

Canonのバッテリーだけ□□に借りてくれないか?」

その□□に掛け合った所「週末はカメラを使うから貸せないんだ。

××もCanonを使ってるから借りたらいいよ」

××に掛け合った所「以前△△(私の部署の人)に貸したら

部品を無くされたからもう貸したくないんだ」

 

まぁ…それはそうだよね。。やむなし!

… 八!方!塞がり!!!

 

この国で一眼レフを持っている人は限られています。

最後は聞き込みを頼りに上司に助けを求めました。

 

上司「OKOK!でも今親戚が使ってるから明日(金曜日)に持ってくるよ」

 

これまでの私ならここで安心しきった事でしょう。

でも、そんな生ぬるい気持ちはもうティモールの海に捨ててきた!!!

 

明日万が一持って来てくれなかったことを想定してリスクマネジメントも忘れず。

(私が日本から持って来たSONYの業務用カメラが最終保険)

 

そして来たる明日(ロケ前日)

上司「今日はちょっと持ってこれなかったから明日の朝(ロケ当日)8時半に

会社に持ってくるよ」

 

もう私はこの時点で「これは信じない方がいい」と思ってしまいました。悲しいかな

 

 

そして、ロケ前日の夕方さらなる悲劇に見舞われました。

『カメラマン手配OK

ドローン操縦者手配OK

演者男性手配OK

演者女性手配OK』

これでもかというくらい用意周到に外堀を固めたつもりでした。

 

するとたまたま周りの会話が耳に入って来ました。

「■■(演者男性)は明日から地方に行くらしいね!」

 

え・・・・・?

え??????????

耳を疑いました。

今朝まで「明日、覚えてるよ!ロケね!OKOK!」と言っていた彼は明日

首都には居ないんだそうな。

 

一瞬の怒り、そして一瞬だけ悲しみがよぎったけど

今までよりも早く「あぁ、やっぱり…どうせそんなことだろうと思った」

という諦めの気持ちがやって来て、すっと感情が無になりました。

多分心のどこかで最初から信じてなかったから。悲しいかな

 

奇跡を信じて「明日来られるよね?」とLINEをしてみました。

無理だとは分かってたけど、せめて一言自分の口から言って欲しかった

謝って欲しかった。

来られないことは責めないけど、せめて自分の口から言って欲しかった。

 

LINEにはすぐに既読がつきましたが、結局無視でした。

普段は優しい青年なんですが、どんな気持ちで私のLINEを無視したんでしょうか。

 

でも、そんな事にいちいち落ち込んでる暇はありません。

怒ってる暇も悲しんでる暇もありません。

だってロケまであと15時間。

とにかく代わりを探さないといけません。

 

演者のイメージは、ティモール人らしい雰囲気を持っていて

背が高くて若い人。社内にはあまりいません。

 

若干泣きそうになりながら心当たりのある人に

社内外問わず当たってみました。

なかなか見つからず途方にくれながら社内をとぼとぼ歩いていると

目の前にスラッと背の高いハンサムなティモール人が!!

報道の記者でした。

ダメもとで「明日ロケをするんだけど出演してほしい」とお願いすると

なんと、快く承諾してくれたんです!!!!!!!!

「マロマク!!!!!!!!!!!!!(神様)」

 

テンションが爆上がりでございます。

ありがとうアレックス。このご恩は一生忘れません。

アレックスのおかげでどうにかロケを行うことができそうです。

アレックス、アレックス…いや、アレックス様!!!!!!

 

さて、これでクルーと演者は揃いました。

でもまだ油断はできません。

 

そしてやはり、その夜思った通りの結果が私を待ち受けていました。

夜10時。スマホに上司から一通のメッセージが。

「親戚がカメラをまだ使っていて明日は持っていけない。ごめん」

 

あぁやっぱり…。

もう別に驚きもしなかったし悲しくもなかったです笑

 

そうして、不安をぬぐいされないまま迎えたロケ当日。

まず会社に寄ってSDカードを取ろうと思ったら

私の部署の部屋の鍵がどれか分からないと守衛さんが言い出し

何本か渡されたから全部試したけど開かず。

「多分誰かが持って帰っちゃった!」と言われ出鼻を挫かれる。

(これは完全に前日にSDカードを取っておかなかった私の責任だと諦める)

 

 

 

ここからが最大の山場です。

そう。

 

【果 た し て 皆 来 る の か】問題

 

9時を回りました。

さすがマロマクアレックス、9時過ぎには到着しています。

ドローン操縦者も定刻すぎにバイクで颯爽と到着!!

演者女性(日本人)と私も現地で無事彼らに合流。

(そもそも8時半に会社に私と演者女性を迎えに

車が来てくれると言っていたが定刻すぎて来なかったのはもうご愛嬌。)

 

が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

カメラマンが

 

こ!!!!!な!!!!!!!!!!いぃ!!!!!!!!!!!!!

 

私が4回電話。

彼の仲良い同僚も数回電話。

上司も電話複数回。

アレックスも電話。

みんなから電話の嵐!!!

なのに出ない!!ジーーーーーーーーニョ!!!(カメラマンの名前)

 

ジーニョは朝が弱いらしい。

だいたい起きるのが10時らしい。

だから多分まだ寝てるって、アレックスたちが笑いながら言っていた。

 

こんな時日本人の私はとにかく焦る。

『クルーみんなを待たせてる、、これはディレクターの私の責任だ…

暑い中みんなごめんなさい。。土曜日なのにごめんなさい(T_T)』

 

でもティモール人は違うんです。

「寝てるんだよ〜きっとあと1、2時間もすれば来るから気長に待とう〜!!」

なんです。なんて優しいんだ。

 

日本だったらみんな怒るしイライラしちゃうだろうに

彼らは談笑しながらのんびり待っている。

これには救われた。

黙って約束を破ったり、いい加減な部分はあるけれど

こういう大らかな国民性がその根底にあって

それも含めてティモールなんだなぁと再認識。

 

それがティモールなんだって思えるようになったから

いちいち傷つかなくなったんだと思う。

(諦めと紙一重だけどよく言えば国民性を理解したということで)

 

最終的にアレックスがジーニョのお兄ちゃんに電話してくれて

起こしてくれたみたいです。笑

 

午前11時。定刻から遅れること2時間

ジーニョは同僚のバイクで颯爽と登場。

すっごい眩しい笑顔で。笑

 

憎めない。笑

 

紆余曲折ありましたが、ロケを無事スタートすることができましたとさ。

(この時点で仕事ほぼ完了)

 

ロケの記録は改めて更新します!!

 

 

左からアレックス

ジーニョを乗せてきた同僚

ジーニョ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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