心震える感動をありがとう
今日は、長い長いブログです。
今月、少年野球の公式戦、高松市の秋季大会に息子が参加しました。
開会式で大会会長が「今年の夏の甲子園は、
最後の最後でひっくり返った劇的な試合がたくさんありました。
野球は、最後の最後まで何があるかわかりません。
最後まであきらめずに頑張って下さい。」という内容の挨拶をされました。
息子にとって6年最後の大きな公式戦。
これまでの集大成となります。
キャプテンとしてチームを引っ張ろうと日々、精一杯頑張ってきました。
父親が監督ゆえ、グランドでも家でも厳しい局面も多く、
その努力を間近で見てきた私も祈るような思いでした。
公式戦は、1勝もできていません。悔し涙ばかり流してきました。
もちろん、負けから学ぶことは多いので、いい経験を積んできたのですが・・・。
試合の前日、息子の野球ノートに手紙を書くことにしています。
手紙の最後に「グランドにいられること、野球ができること、
マウンドやバッターボックスに立てること、
仲間と一緒に戦えることの喜びを噛みしめ、応援してくれる人、サポートしてくれる保護者、
全てに感謝して、思い切り楽しんで下さい。」と書きました。
試合は、後攻。
初回、同点タイムリーを6年生の選手が放ちました。
しかし、6対3と負けて迎えた最終回7回の裏。
2アウト。ランナーなし。
あと1つのアウトで試合終了。
ベンチにいた下級生が
「あ~。これは、負けましたね~。もう無理だ。」と半べそをかいて言いました。
ベンチの外だけど、ネット越しのすぐそばにいた私は、
「いやいや。野球は、最後の最後までわからないよ。」と声を掛けると
「だって3点差で2アウトだし。もう絶対無理。」
「いやいや。最後の最後まで諦めたらダメ!諦めた方の負けだよ。
まだまだ、ここから。ここから!しっかり応援しよう!」と言ったのです。
そうしたら、4年生がフォアボールで出塁。
一つの希望が見えた。
しかし、続いて、5年生が内野ゴロを打った。
1塁に必死に走った。
あ、終わった・・・。
・・・と誰もが思ったところ、相手守備が乱れて、セーフ。
さらにヒットが続き、2アウト満塁。
監督、コーチ、選手、保護者、チーム全員の心が一つになっていた。
ここで6年3番キャプテンが、センターに値千金の特大ツーベース。
6対5の1点差に迫った。
なおも3塁2塁で押せ押せムード。
最後は6年4番が、追い込まれながらもレフト線へ逆転サヨナラ打!!
なんと、なんと!
2アウトランナーなしの状況から最後最後で試合をひっくり返したのです!
応援席の保護者は、お母さんは黄色い声を上げ、
抱き合って喜び、割れんばかりの拍手。お父さんもお母さんも大号泣。
ものすごい感動に包まれました。
子供達も感動して、涙を流し、もう、勝ったのか負けたのかわからないくらい。
まるで甲子園で優勝したかのような喜びが爆発しました。
これまで頑張ってきたのに、なかなか結果が出せず、
3人の6年生は、苦しい思いをしていたと思います。
チーム全員が、心を一つにして、それぞれが最高の活躍をして勝ち取った勝利。
チームのどの子もキラキラ輝き、眩しく誇らしかったです。
最初に「もう無理だ。」といった子に「ほらね。諦めなかったから結果が変わったね。」というと
「諦めずに頑張ったら、こんなことがおきるんですね~。すごい!」と涙を流し、
感動に浸っていました。
その場にいた子供も大人も皆が
「最後の最後まで諦めずに粘り強く頑張り抜くこと」の大切さを学びました。
格上の相手チームは、終始、さわやかな戦いぶり。負けてなお、さわやか。
賞賛に値するその姿勢をみると監督さんを始め素晴らしいチームだと感心しました。
日本全国に野球に限らず、いろんなことに本気で挑戦している子供達がいると思います。
「諦めずに頑張り抜いた感動」を味わえるという経験は、素晴らしいこと。
こんな感動に触れる機会を与えてもらえたことに心から感謝です。
試合後、息子の野球ノートに感謝を伝える手紙を書きました。
オムツをしてプラスチックのバットを天真爛漫に振り回していた、
あんなに小さかったキミが、こんなに逞しく頼もしくなった。
立派なキャプテンになった。
素晴らしいチームになった。
心震える感動を本当にありがとう。
野球少年達に心から感謝です。