夏休みの石鎚登山
今朝は、空気がひんやりしていて、さわやかな秋の朝を迎えました。
今日は、ブログに書けてなかった夏休みの1日を書きます。
夏休みに家族で愛媛県の石鎚山に登ってきましたよ~。
西日本最高峰、山岳信仰の山として知られています。
上りに、なんと4時間もかかりました。
途中、雨が降ってきて、15分ほど雨宿りもしました。
息子のレインコートは用意していたのですが、大人はなし。
山の天気は変わりやすく、全身雨に濡れて、過酷な登山となりました。
でも、過酷な状況になればなるほど、
家族が励ましあい、声を掛け合い、相手を思いやるという気持ちが強くなるということがわかりました。
さらに、そこで掛け合う言葉は、人生に通じるものが多いということも発見でした。
「苦しい時や辛い時こそ、笑って元気に行こう!」
「振り返っちゃ、だめだ!」
ためしの鎖という74メートルの鎖場では、途中から、命懸けと言っても過言でない状況に・・・。
(まるで、栄養飲料のコマーシャル「ファイトーいっぱ~つ!!」のような感じ)
「下を見るな!上だけを向いて!」
「こわいと思うな!大丈夫!」
「前に進むことだけ考えて!」
「一歩、一歩、焦らないで!」
「ゆっくり確実に!慎重に!」
最初、息子は、「頂上に着いたら神様に会えるかな?何のお願いをしようかな~?
神様が出かけてお留守だったら困るな~」などと楽しみにしていましたが、
親二人は、ずぶ濡れで、降り止みそうにない雨。
あまりに過酷で悲惨な状況に、途中から真剣な表情になってきました。
「ボクが迷惑をかけてはいけない。」と思ったのか、
いつもなら「抱っこして~。疲れた~。」と甘えるところ、
予想外にも
息子から「大丈夫?がんばろうね!」と声を掛けて、
歩を進めるのです。
大人のほうが、足が前に出なくなっていました。
4時間かけて、ついに登頂!!
しかし、霧で視界は、真っ白!!
何も見えず・・・残念
家族みんなで神様に手を合わせました。
ちょっと遅い昼食におにぎりを食べたら、余程、疲れていたのか、
息子は、20分くらい熟睡してしまいました。
ロープウェイの最終の時間を見ると、仕方がない!
息子を揺り起こすと目をこすりながら立ち上がりました。
ここからは、体重20キロの息子を抱っこかおんぶして下山か・・・と覚悟は、していました。
ところが、両手を広げて「抱っこ~」のポーズを一瞬したものの、慌てて、すぐに手を引っ込めました。
帰りは、息子も意識が違っていました。
「ボクがしっかりしなければ!ロープウェイに乗り遅れたら帰れなくなる!」と
ひたすらトコトコ歩くのです。
真っ暗になって雷がなっても泣き言を言いません。
大声で歌を歌ったり、しりとりをしながら
雨と雷の中、帰りは2時間半で下山。
下山すると雨は上がっていました
上る前と下山後の息子の表情は、明らかに違っていました。
自分の足で歩き切った達成感と自信に満ち溢れたお兄ちゃんの顔でした。
後で、神様に何をお願いしたのか聞くと、疲れすぎて、あんなに楽しみにしていた神様に会うことや
お願いすることは、すっかり忘れていたようです
しかし、子供って・・・
大人が思っているよりも、
ずっとずっと、心身ともにたくましく、優しく強く、思いやりに満ちているのだと改めて教えられました。
ちなみに翌日、息子は何事もなかったかのようにケロリとしていました。
すごい、回復力
大人チームは、全身筋肉痛で、しばらくロボットのような妙な動きで過ごしておりました。
今度は、いつか、お天気のいい日に山頂からの絶景を見せてあげたいな~
それにしても、多くのことを教えてもらった夏休みの石鎚登山でした!
・・・子供、恐るべし!!です