2014年11月16日

宮沢りえさん、倉敷に!

宮沢りえさん、七年ぶりの映画主演作「紙の月」、角田光代さんの衝撃作がスクリーンに登場です。平凡な主婦が犯した巨額横領事件。一体彼女に何が!?テレビドラマにもなった今作、映画では銀行内部の人間関係に焦点を絞り、一段とスリリングな展開、ゾクゾクします。

 

なんといっても宮沢さんが素晴らしい。主人公・梨花の、じわじわ進み、しまいには狂気をはらんだような変貌を静かに体全体であらわしていく、おそろしい女優になられたな・・・と感じました。梨花の横領に気づいて追いつめていくベテラン行員・隅より子を演じるのが小林聡美さん。真面目に黙々と仕事を続けて数十年、「私、何年も徹夜ってしてないの。翌日に響くから。」働く中年以上は「そう!その通り!」と共感する部分が多いと思います。隅さんは特に堅物に見えますが、9割以上の人は隅さん側、一線は超えません。その「一線」を超えて堕ちていく梨花と絶対超えない隅が、会議室で一対一の女の闘いを繰り広げるシーンはこの映画のハイライト!二人の女性の存在すべてがぶつかるかのようなスッゴイシーンです。これに比べたらつかみ合いのケンカなんか可愛いもんです。緊迫しきった怖すぎる静かなバトル、しかし!見ていて興奮してくるんですねー!ここからラストまで一気に突っ走る!気持ちいい!シリアスな犯罪ものなのに爽快って、吉田大八監督はとんでもなく面白い作品を作ってくれました。人間のダークサイドを描いたエンタテインメントですよ。

 

先日、吉田監督と宮沢さんが倉敷にいらっしゃいました。静かで凛とした美しさの宮沢さんは、質問一つ一つにじっくり考えて丁寧に答えてくださいました、本当に真面目な方です。吉田監督と深くて強い信頼関係を築きながら作品を作り上げていったことが伝わってきました。

宮沢さんから、「すべての経験はその人にとって必要なこと」と感じました。これまでの様々な経験が「女優・宮沢りえ」を作り上げた、「紙の月」を見るとそう思わずにはいられません。女優として生きるために生まれてきた人だと思います。十代の可愛いりえちゃんの頃からファンだった私としては、今のりえさんに会うことができて感慨深いとともに、光栄でした。

 

 お二人のインタビューを放送します。テレビは1121日「金曜ロードショー」すぐ後の「シネマのツボ」で。ラジオは11月26日水曜日「気ままにラジオ」二時台に、こちらはロングバージョンでたっぷりお送りします。お二人の思いが強く伝わってきます、ご期待ください!


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