2011年9月15日

第419幕「モールス」

 オリジナルのスウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」を、見たかったのに見逃してしまいました。その後絶賛されていたので、悔しさもひとしお。そこへ、このリメイクを見る機会が!オリジナルと比べようがありませんが、とても切なく美しい叙情ホラーという趣でした。好きです。

 見る前からの期待ポイントは3点。

 1・「ぼくのエリ・・・」が元である。

 2・あの「キック・アス」の’ヒットガール’!クロエ・グレース・モレッツが主演!!

 3・以前インタビューしたことのある、とても真面目で良い人イメージのマット・リーブス監督が   「クローバー・フィールド」とは全く違う色の作品をどう料理するのか!?

 どれも期待を裏切らない出来でした。

 スクリーンに思わず引き込まれるような空気感が一貫してある作品は良いです。アメリカのニューメキシコ州を選んで、雪に閉ざされて空気がピーンと張り詰めたような静謐な雰囲気の中、孤独な少年と実は吸血鬼の少女が出会い、心通わせていきます。切ない・・・。少年はむちゃくちゃないじめにあってます。命に関わりかねないほどのいじめは、美しく寂しげで「変な匂いのする」少女にひかれていくことに違和感を持たせません。少女の保護者である老人はじめ、登場人物が血にまみれ、無残な状態に陥っていくスプラッタホラーなのに、なぜかスクリーンには純粋な空気が流れ続ける。孤独な少年と少女の純愛がそこにあるからなんです。

 クロエ・グレース・モレッツ、いいですねー!良いっ!正統派美人ではありません。あらいぐまに似た顔。これがめっちゃくちゃ、チャーミング!可愛くて魅力的で目が離せないんですよ。ヒットガールの時のはじけた奇妙な強力キャラとは別人。秘密の十字架を背負って永遠に生き続けなければならない悲しみを、この子全身から漂わせるんです。えらいことですよ、コレ。単なる美少女吸血鬼ではなく、やっぱり「奇妙な」味を持ってるんです。コレはスゴイ。クロエちゃん、今後どう成長していくか、楽しみでなりません。クロエちゃんと、ダコタの妹エル・ファニング、目が離せない二大アメリカ美少女です。

 マット・リーブス監督にも驚きました。こんな繊細な演出する人だとは。そうだ、真面目で優しそうでご本人は繊細な感じなのに、なんで「クローバー・フィールド」なんだろ?と感じたのを思い出しました。こっちの方がマットさんらしいんでしょう。ただ、少女が吸血鬼に変化してズババババッと木に登って行く、あのクモ妖怪みたいな表現は「クローバー・・・」っぽかったわ。ま、クロエちゃんとマット監督の次回作は必ず見ます。

 

 


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