2011年2月20日

第414幕「ヒア アフター」

「イーストウッドにハズレなし!」 また、余韻の残る「沁みる」作品を見せてもらいました。

死後の世界がテーマ、と聞くと我々日本人はやはりT波哲郎さんを思い出しますねぇ。または、スピリチュアルE原さん、D殺界H木さんもついでに思い浮かべ、テレビバラエティの臭いが。描きようによっては胡散臭くなる危険性のあるテーマも、イーストウッドの手にかかれば「心にしみいる霊の声」。死を考えることで、生をしっかり受けとめる、当たり前だけど尊いことを思い起こさせてくれます。そして、なんなんでしょう、この品格!?全編に漂う静かな品、なんだか心地良いんですねー。

エンタティンメント性も抜群!オープニングからいきなり大津波襲来!!パニック映画でイケル迫力です。この辺ちゃんとド迫力で描くところが凄い!見ていてホントに怖かったですもん。

スピリチュアル映画か?と思ってたら、パニック映画だったの?そしたら違う、人間ドラマなんです。やっぱりジミーちゃんに似てるマット・デイモン、上手い!他人に寄り添う霊の気持ちがわかったら、こんなにしんどいのか・・・。うまくいきそうだった女性にも一瞬で去られちゃって、そりゃあ寂しいでしょうよ。部屋で一人食事する姿から「孤独」がにじみ出ていました、せりふもないのに、ジミーちゃんの姿に涙が出そうでした。いやー、私、霊能力なくてよかったー・・・。

パリ、ロンドン、サンフランシスコ、三都市の三人の物語が綴られて行き、最後に一つに繋がる展開が自然で見事です。イーストウッド監督の映画は、あ、と思ったらいきなり涙腺が決壊します、今回もそう。人それぞれでしょうが、私はロンドンのボクちゃんがあの世の双子の兄に気持ちを吐露するシーンでもう!涙、涙・・・。ラストは若干(そんなぁ~ジミーちゃん、上手いこと行き過ぎやで!)と思いますが、それさえ納得してしまう、イーストウッド節なのです。

 

 


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