命がけで愛情を持って向き合う
久しぶりのブログ。すっかり滞っていて・・すみません。
気がつけば、新年度が始まって、日々、バタバタと過ごしております。
先日、「ルック」という番組の取材で乗馬クラブにお邪魔しました。
そこで、馬に乗せていただきました。
私が乗ったのは、ビッキーという26歳のオスです。
人間の年齢にしたら4倍だと100歳を超えるくらいの高齢です。
といっても、毛並みと筋肉は、まるで彫刻のよう。美しくてうっとりしてしまいます。
乗馬をするのは、人生3回目。
でも、今回、初めて感じたことがあるのです。人馬一体といいますが、馬と心が通じた気がしたのです。
相手は、人生経験・・いや馬生(?)経験豊富なおじいちゃん。
悟りの境地にいらっしゃるような年齢で、賢さはピカイチなのだそうです。
どんな人でも気持ちよく乗せることができることから「営業本部長」の異名を持っています。
何でも70歳のおばあちゃんを乗せたこともあるといいます。
乗った瞬間、ビッキーが、私に気を遣っているのがわかりました。
私が不安そうで、動きがぎこちなかったのでしょう。
すると動きをゆっくりにしてくれて、慣れてくると駆け足をしますが、
「大丈夫。大丈夫だから。安心して。」というメッセージを私に発しながら、駆け足をしてくれるのです。
馬と触れている足全体から伝わってきます。
拙い手綱さばきにも、敏感に反応してくれます。
不思議な安心感に守られて、周りを見ると、視線が高くなり、かなり遠くまで見えます。
昔の人も馬に乗って、こうして遠くまで見渡していたのでしょうね。
風を感じると自然と一体になり、馬と一体になる感覚。
とても気持ちよかったです。
この乗馬クラブでは、乗馬セラピーを行なっています。
心身に障害を持った子供や大人が馬に乗ることで癒やされるというのです。
参加している方にお話を聞くと本人はもちろん、お母様も癒やされているとか。
馬って不思議な力を持っているのです。
そして、調教の達人のオーナーに話を聞きました。
これまで競争馬として生きてきた馬を調教して、
人を乗せたり、障害物競技をさせたりします。容易ではありません。
馬は、命がけで抵抗するそうです。
オーナーは、若い頃は、年に2~3回、骨折をしていたそうです。
その話に感銘を受けました。
「馬が命がけなら、こちらも命がけで向き合う。必死ですよ。
ムチで叩くこともある。蹴られても骨が折れてもあきらめません。
でも、そこには愛情があるんです。
この調教に失敗したら、彼らは、馬肉になる運命なんです。そんなことは、絶対させません。
1頭でも大切な命なんです。彼らの命がかかっていますから。だから、こちらも命がけなんです。
格闘を続けると、馬との信頼関係が芽生えてくるんです。彼らに愛情が届くんです。
そうしたら、こちらの言うことを聞くようになるんです。わかるようになるんです。
馬は賢いですよ。」
人間の教育や人を育てるのと通じる所があります。
「人間も同じですよ。人を育てる時に命がけで愛情をかけて向き合えば
必ず、信頼関係が生まれますよ。方法論は、どうだっていいんですよ。
何より愛情が一番大事なんです。愛情ですよ。」
思わず、「なるほど~。」と唸ってしまいました。
本当に馬を愛して、育てているオーナーならではの名言です。
この日は、いいお話を聞いて、たくさんのいい経験ができました。
「命がけで愛情をかけて向き合う」
何度、思い返してもいい言葉です。
また、いつかビッキーに会いに行きたいな。
皆様にもお勧めです。
綾川町の乗馬クラブ「スターリオンステーブル」。
穏やかで賢い馬たちに会いに行ってみて下さい!癒やされますよ~!!
放送は、5月1日(日)午前11:45~正午です。
是非、、ご覧になって下さい。
馬に乗った時に、ついつい力が入り、内股が筋肉痛になりましたが、
今日は、久しぶりに、ついつい力が入り、長文になってしまいました。(笑)